私の好きな絵

古代ギリシア美術の最も洗練された時代。
美術に人間的な感情が現れるようになった。
最も知られた作品に「ミロのヴィーナス」がある。

東ローマで栄えた様式で、その中心はキリスト教の宗教画。
モザイクやイコン、のちにはフレスコ画が多く生み出された。

大聖堂が次々に建てられ、その大きな窓にステンド・グラスが施された。
町の工房で写本絵画が制作され、芸術が一般の人々の手に委ねられるようになった。

古代に栄えた古き良き芸術の復活を目指し、感情豊かな人間性を追求した。
フィレンツェのメディチ家が芸術家のパトロンとして台頭した。

万能の天才と言われる芸術家の時代。
レオナルド、ミケランジェロ、ラファエロをはじめ、多くの画家が現れた。

ネーデルラント（ベルギー、オランダ）、フランス、ドイツ、スペインで起こった絵画の革新。
ことに、ファン・エイク兄弟の油彩技法の完成はイタリア絵画にも大きな影響を与えた。

イタリアのローマ、マントヴァ、ヴェネツィア、フィレンツェで誕生し、ヨーロッパの大部分に広まった美術様式。誇張された動き、凝った装飾の多用、強烈な光の対比による劇的な効果、異常なまでの豊穣さなどを特徴とする。

ロココの特徴は曲線を多用する優美・繊細な美術様式だが、新古典主義の時代に入るとそれは退廃的と見なされ、古代ギリシア・ローマへの回帰が目標とされるようになった。

イギリス，ドイツ，フランスを中心にヨーロッパ各地で展開された様式で、反伝統的、反制度的表現を特徴とする。感性的・情熱的で表現者自身の感覚を重視した。非現実的で幻想的な作品が多いのも特徴的。

対象を客観的に、あるがままに描写しようとする美術様式。
労働者など、当時の下層階級の人々の生活や日常を忠実に表現したミレーなどの作品が知られている。

語源となる「アカデミー」は、唯一の理想美を目指す美術学校で、技術的水準の高さと滑らかに仕上げられた絵画のスタイルが特徴的。歴史画、神話画が中心で、肖像画、静物画は格下という保守的な性格をもつ。

19世紀後半のフランスに発し、ヨーロッパやアメリカのみならず日本にまで波及した美術及び芸術の一大運動。光の動き、変化の質感を絵画で表現したことが大きな特徴で、それまでの絵画に比べて全体が明るく、色彩に富み、筆致も粗いものが多い。それまで主流だったアトリエでの制作とは対照的に、屋外で直接描いたことも特徴的。

印象派の後の、フランスを中心とした前衛的な画家たちによる絵画動向を指す便宜的呼称。それぞれの画家によって画風が異なるため、様式的な共通性はない。ゴッホ、ゴーガン、スーラ、セザンヌらが中核となる。

フランスとベルギーに起きた芸術運動で、おもに自然を描いた印象派に対して、人間の内面や夢、神秘性などを象徴的に表現しようとした。ギュスターヴ・モロー、イギリスのラファエル前派などもここに属する。

おもにヨーロッパの都市を中心に流行した芸術動向。幻想的、神秘的、退廃的な作品が特徴的。
フランスでは「アール・ヌーヴォー」、イギリスでは「モダン・スタイル」、ドイツでは「ユーゲント・シュティール」とよばれ、新たなる美の創生を追求した。ビアズリー、クリムト、ムンクなどが知られている。

フォーヴィスム、キュビスム、ドイツ表現主義など、多くの芸術運動が生まれた。
代表的な画家としては、マティス、デュフィー、ピカソ、エミール・ノルデなどが挙げられる。

明治以降、西洋美術の影響を受けた日本美術界は長く混乱したが、1907年、政府によるはじめての公募展、文部省第一回美術展覧会（文展）がおこなわれた。ここで日本画・洋画・彫刻の各部門、新旧の作家らが一堂に展覧され、新たな発展の時を迎える。東山魁夷、平山郁夫、小磯良平らは、日本を代表する日本画・洋画の巨匠。

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