レンブラント最後の、注文による団体肖像画です。
1642年の「夜警」のようなドラマチックな明暗の対比はありませんが、平坦な印象の分、かえってレンブラントの表現力の素晴らしさが際立っています。一人ひとりの個性や内面が豊かに息づいて、きちんとドラマが展開されているのです。また、全員の視線がほぼ一致しているところにも統一感があり、そして安定しています。
重そうな赤いテーブルクロスが印象的ですが、登場人物たちの生き生きとした心の躍動を象徴する意味で、この色になったのではないでしょうか。
★★★★★★★
アムステルダム国立美術館蔵